ニワシドリのひみつをもとめて（NF読みもの）

『ニワシドリのひみつをもとめて　ものづくりする鳥のふしぎをさぐる旅』

幼い時に図書館で見つけた、ものづくりをする鳥の写真がずっと心に残っていた著者。中学生の頃、その鳥がニワシドリの一種で、「アズマヤ」と呼ばれる不思議なものを作ることを知る。絵本作家になってから、その秘密を自ら明らかにしようと、ニワシドリが生息するオーストラリア、さらにパプアニューギニア、イリアンジャヤまで出かけていく。著者自身の挿し絵が、巣づくりの秘密や現地の様子をいきいきと伝える。秘境の地で暮らす人びととの交流、自然と人との関わり方についても考えさせられるルポルタージュ作品。（汐﨑）