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森のポストをあけてごらん(読みもの)

山中真理子 作 | こがしわかおり 絵

カテゴリー: おすすめ!日本の子どもの本読みもの/chapter books and novels

『森のポストをあけてごらん 本はともだち♪25』

梅雨が明けてからっと晴れたある日、宅配便の配達をしているがくさんが、住所を頼りに向かった先は、車も入れない森の奥。がくさんが荷物を抱えて歩いていくと、カシの木の幹に作られたポストから葉っぱの手紙を取り出している女の子、ひなたと出会う。がくさんの荷物の届け先は、ひなたのおじいちゃん、大木さんだった。ひなたは病気の療養のため、森を守る仕事をしている大木さんのもとで暮らしている。木々と葉っぱの手紙をやり取りしているひなたは、ミズナラの木が、木の下に野イチゴがなっていると教えてくれたという。がくさんが帰りにミズナラの木の下に行ってみると、本当にたくさんの野イチゴがなっていた。
秋になり、がくさんはまた大木さん宛の荷物を配達に行く。すっかり紅葉した森の中には「クヌギ」「コナラ」「ミズナラ」「イチイガシ」「シラカシ」と名札がついた小さなポストが5つ。大木さんが作った「どんぐりポスト」だ。森でどんぐりを拾った人にどんぐりを入れてもらい、苗木に育てて、森にかえしているという。一方ひなたは元気になり、また学校に通えるようになっていて、クラスの友だちを連れて森に遊びにきていた。
すべてのページに配されたやわらかな水彩画の挿し絵が、物語のやさしい雰囲気を引き立てる。後ろ見返しには木々から届いた葉っぱの手紙が描かれていて楽しい。いろいろな草木が出てくるので、自然に興味を持つきっかけにも。(笹岡)

出版社 ポプラ社
初版年 2022年
ISBN
ページ数 72頁
サイズ 22×16
対象年齢 7歳から
キーワード 森林、手紙、配達、どんぐり

  • 2022
  • 72 pages
  • 22×16
  • Ages 7 +