おもちゃ屋のねこ（読みもの・原作イギリス）

『おもちゃ屋のねこ』

ハティは、毎日学校が終わると、大好きなテオおじさんのおもちゃ屋で、お店の手伝いをしながら母さんを待っている。ある日、お店に、明るい緑色の目をした、茶と黒のきれいな毛並のネコがやってきた。ハティはクルリンと名づけたが、クルリンが来てから不思議とお客が入りお店は繁盛する。そんな折、寒くもないのにたっぷりしたコートを着込んだ、怪しいふたりがお店にやってくる。客の事情に寄り添うばかりで商売に不向きな優しいテオおじさんと、しっかり者のハティのやり取りがほほえましく、お店も物語も心地よい。（本田）