カラスの子どもたち(イギリス・読みもの・英語)
The Raven’ s Children
IBBYオナーリスト2022_翻訳作品(ロシア語から英語)
『カラスの子どもたち』
少年シューラと妹のターニャ、弟のボブカはソ連のレニングラードで幸せに育ったが、社会は変革のなかにあった。父が書類を焼く理由は? 両親を連行した「クロガラス」の正体は? 両親を見つけだすため旅に出たシューラを待っていたのは、「灰色の家」と真実だった。カラスというのは鳥ではなく、秘密警察だったのだ。逃げだしたシューラは残された家族、ターニャとボブカのもとに帰らねばならない。本書は、読者を日常とはかけはなれた世界へと案内する。舞台は、秘密だらけで恐怖に埋め尽くされた、スターリン率いるソビエト連邦。翻訳は、巧みな描写と鮮やかな会話で、原作の雰囲気を壊さずに伝え、読者を異様な現実世界に誘いこむ。
●翻訳家について/アラビア語、ロシア語、ドイツ語を英語に訳す文芸翻訳家。2003 年にオックスフォード大学中世近代言語学修士課程修了。バース大学で翻訳・通訳の修士号を取得。ドイツ、ヨルダン、モロッコ、パレスチナ、ロシア、スイス、シリアの大人向けの文芸、ノンフィクション、子ども向けの本の翻訳を手がけている。子ども向けの最新刊は「魔法の本屋さん」(カチャ・フリクセ作)。
出版社 | Puffin Books |
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初版年 | 2018年 |
ISBN | 978-0-241-33077-7 |
ページ数 | 248頁 |
サイズ | 20x13 |
対象年齢 | 9歳から |
キーワード | スターリン主義、迫害、国外追放、ソビエト連邦 |
The Raven’ s Children
- Trans. Kemp, Ruth Ahmedzai | Orig. Yulia Yakovleva
- 2018
- 248 pages
- 20x13
- ISBN 978-0-241-33077-7
- Ages 9 +