サーヴィヤー（レバノン・絵本・アラビア語）

IBBYオナーリスト2022_イラストレーション作品

『サーヴィヤー』

スウェーデンのサーヴィヤー村にある図書館と司書のニーノ、そして2013 年に図書館を襲った火災についての物語。色あいは、まるで図書館のなかで燃えたかのように、少し焦げた古い本を感じさせる。画家は、水彩、インク、色鉛筆を用いて、おもにセピア色で所々に黒い染みのあるイラストを描いた。イラストは、サーヴィヤー村の建築物と自然に忠実で、登場人物は、実際のできごととその表情に焦点を当てるため、シンプルでミニマムに描かれている。

●画家について／レバノン大学芸術学部で絵画と彫刻を学ぶ。2004 年以降、レバノンと海外のいくつかの出版社で働き、トルコ、ブラジル、イタリア、モロッコ、アラブ首長国連邦、ヨルダン、レバノン、カタールで、子どもと大人、そしてプロのイラストレーター向けのワークショップを行っている。国内外の賞を8 回受賞。おもな著書に「私の手にあるもの」（2018）、「7日目の羊」（2017）、「アルヤーと3 匹の猫」（2016）、「スイカの狂気」（2015）、「とてもやんちゃな猫」（2014）などがある。