魚の女の子(デンマーク・絵本・デンマーク語)
Fiskepigen
カテゴリー: IBBY オナーリスト、絵本/picture books
IBBYオナーリスト2022_イラストレーション作品
『魚の女の子』
丘の上の家で、少女と弟は何日も両親の帰りを待っている。外では洪水が起きている。少女は、両親の行方がわからなくても、弟を外のおそろしい世界から守るため、いつもと変わらないと思わせようとする。少女は弟に、恐竜や魚や、海の生き物と仲よしの魚の女の子の話をする。読者は、この子たちはいつか発見されるのだろうかと心配になる。色鮮やかな絵は、夢のようでもあり、シュールでもあり、どのページも青緑の水であふれている。細部が、水中のパラレルワールドをつくり出し、自然の脅威と美しさの両方を示す絵は、当たり前のことを当たり前だと思ってはいけないと気づかせてくれる。
●画家について/ 1963 年生まれの画家、イラストレーター、作家。数多くの漫画、絵本、装画を描き、展覧会への出品も多い。1990 年のデビュー以降、児童書、一般書含め50 作以上の本を刊行。権威あるデンマーク文化大臣賞をはじめ、多くの賞を受賞。作品に「オオカミの王」(2021)、「少年と荒野」(2018)、「すべてがこわい」(2016)、「プレゼント」(2007)など。
出版社 | Gyldendal |
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初版年 | 2020年 |
ISBN | 978-87-0229096-7 |
ページ数 | 110頁 |
サイズ | 22x17 |
対象年齢 | 8歳から |
キーワード | ディストピア、洪水、きょうだい、孤独 |
Fiskepigen
- Jessen, Søren
- Gyldendal
- 2020
- 110 pages
- 22x17
- ISBN 978-87-0229096-7
- Ages 8 +