わたしたちはひとつ（南アフリカ・絵本・英語）

IBBYオナーリスト2022_文学作品

『わたしたちはひとつ』

「わたしたちの見た目はちがうかもしれない。話すことばもちがうかもしれない。ちがうことをしているかもしれない。ちがう場所に住んでいるかもしれない。それでも、あなたの目を見ると、そこにはわたしが見える」。友情やウブントゥ（人間性）について語る、心あたたまる詩的な絵本。幼い子どもにもわかる表現で、多様性と類似性の両方について伝えている。ズールー語やアフリカーンス語にも翻訳されている。

●作家について／東ケープ州のムササで育ち、ウィットウォータースランド大学で情報システムについて学び学士号を取得。実業界で働いた後、作家となった。現在はヨハネスブルクに住んで、南アフリカ図書賞を児童書部門で受賞した「こんにちは、っていくつのことばでいえる？」（2017）、「さよなら、っていくつのことばでいえる？」（2021）など、子どもたちや大人のなかにも内在する子どもたちに向けて、人間の最良の精神を引き出すような物語を書いている。