ことば遊び（リムジンと書き損じ）（スロベニア・読みもの・スロベニア語）

IBBYオナーリスト2022_文学作品

『ことば遊び（リムジンと書き損じ）』

韻を踏んだリズミカルで楽しい詩の数々が、読者の遊び心をくすぐり、幸福感で満たす。子どもたちは、工夫の凝らされた詩を通してことばの世界に引き込まれ、スロベニア語の奥深さに触れるだろう。同時に、力強いリズムとメロディーを感じながら、人や動物、環境にやさしくすることの大切さや、現在、世界で起きているさまざまな問題についても学ぶことになる。また、「こわい」ものや「不気味」なものに思いを馳せ、世界をより良くするよう促されるはずだ。

●作者ついて／ 1955 年生まれの詩人、作家、監督、俳優、翻訳家。スロベニアで最も独創的な児童文学作家のひとり。子どもから大人までを対象に、パロディ詩やコミカルな詩、物語、喜劇を執筆する。風刺的、ユーモラス、グロテスクな作風で知られ、作品に口語やことば遊びを多く取り入れる。2021 年、児童文学の功績が認められ授与されたレフスティク賞をはじめ、多数の賞を受賞している。「まえとあとの話」（2015）と「チョフリ」（2012）は、すでに国内では古典となっている。