ガリのネコ（ロシア・絵本・タタール語）

IBBYオナーリスト2022_文学作品

『ガリのネコ』

言葉、土地や自然の美しさ、家族、季節などをテーマに、若い読者の道徳心をやさしく養う詩集。それぞれの詩の主人公は、いずれもいたずら好きの子どもや動物たち。存在することがあたり前すぎて気づかなかった、まわりの自然の美しさ、野生の動物や家畜、鳥への愛、子どもの無邪気ないたずらなどが、豊かなことばで詩的に描かれている。子どもの読者は、楽しみながら、自分を取り巻く世界のおもしろさに気づき、動物たちの驚くべき生態を学んでいく。

●作者ついて／レナール・シャイエ（レナール・シャエホフ）は、詩人、児童文学作家、翻訳家。1982 年、タタールスタン共和国アクタニシュスキー地区のタクタラチュク村に生まれる。メンゼリンスク教育大学および、カザン国立大学タタール語・歴史学科卒業。タタールスタン書籍出版の編集長を務める。タタール語、ロシア語、英語、フランス語、キルギス語、バシキール語で発表した27 作のうち、12 作は子ども向けで、「村の枕」、「どうしてハリネズミはトゲトゲになったの？」などがある。