輝き（オランダ・読みもの・オランダ語）

IBBYオナーリスト2022_文学作品

『輝き』

15 歳から23 歳までの21 人の若者に対するインタビュー集。だれもが人生の輝き―愛や怒り、野心―について、率直に語っている。パラリンピックの水泳選手、シリア難民、週末はドラァグクイーンになる動物園の飼育員、アルメニア出身のバーテンダーなど、それぞれの立場は異なるが、ジェンダーやアイデンティティーの多様な若者たちという点で共通している。体験談をもとにLGBTQ の現代の若者の姿が幅広く描き出され、それぞれのインタビューにもとづいて、著者はひとつずつ詩を書いている。インタビューは、後日談の章で締めくくられる。

●作家について／ 1964 年生まれ。オランダの作家、詩人、翻訳家。作品は対象年齢もジャンルも幅広く、児童向けの読み物や、「幸運を見つけた者」（2008）のようなYA 小説、「スーパーグッピー」（2003）、「カバにつまずいたときの対処法」（2019）をはじめとする遊び心あふれる詩集、「子ギツネ」（2018）などの絵本やグラフィックノベル、ノンフィクション、歌の歌詞も書く。銀の石筆賞、金のキス賞、ドイツ児童文学賞など多くの賞を受賞している。