鳥男(デンマーク・読みもの・デンマーク語)
Fuglemanden
IBBYオナーリスト2022_文学作品
『鳥男』
17 歳のバーバラの精神疾患との闘いを描いた物語。表向きは順調だが、バーバラは次第に増す自己破壊的思考や孤独感、自分が何者なのかがわからない気持ちと闘っている。ぶきみな赤い目の鳥たちの幻覚が見えはじめ、ついには常につきまとって彼女を批判する陰気な鳥男が現れる。多様な表現でバーバラの精神状態を読者に伝える本書は、サーラ・エンゲルの散文とリリアン・ブロガーのアートワークの組み合わせにより、質の高いグラフィックノベルになっている。2019 年のクラウス・デレラン賞を受賞したほか、複数のコミック賞の候補になった。
●作家について/エンゲルは、現代YA 文学のなかでも最も力のある書き手のひとり。2009 年のデビュー以降、ネットいじめを描いた「21 の死ぬ方法」(2014)など、自虐やジェンダー、性差別を扱った評価の高いベストセラーYA 小説を発表している。ブロガーは、国内で著名な絵本画家。細かな白黒の線から力強い彩色画やコラージュまで、表現方法は幅広い。複数の国内賞のほか、ブラチスラバ世界絵本原画展金のりんご賞を2005 年に受賞。
出版社 | Carlsen |
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初版年 | 2020年 |
ISBN | 978-87-1156480-6 |
ページ数 | 106頁 |
サイズ | 25x18 |
対象年齢 | 13歳から |
キーワード | 精神障害、 現実、グラフィックノベル |
Fuglemanden
- Text : Engell, Sarah | Ill. Lilian Brøgger
- Carlsen
- 2020
- 106 pages
- 25x18
- ISBN 978-87-1156480-6
- Ages 13 +