二度とけっして(チリ・読みもの・スペイン語)
Nunja jamás
IBBYオナーリスト2022_文学作品
『二度とけっして』
突然母親を失った姉妹、フィオレッラとマギーの物語。家族の中心だった母親をなくし、父親と姉妹の生活は危機に陥る。変わらず続く世界を前に、悲劇を乗り越えようとする家族が味わう深い悲しみや経験が胸を打つ、美しく語られた物語。すばらしいのは、事実と物語形式をみごとに交差させた、ジェイムズ・バリの『ピーター・パン』を思わせる巧みな語り。若い読者は、希望を失うことなく自分を重ね合わせて、恐れや人生における心の痛みについて考えていけるだろう。
●作家について/ 24 年間アルゼンチンに住む作家。児童書店「本のあるところ」の創業者で、同名のブログを運営。本と読書のさまざまな分野で活躍してきた。チリの軍事クーデターと独裁政権初期の経験を、ひとりの少女の視点で語った児童文学「マティルデ」(2016)は高く評価され、アルゼンチンで旅するアリンコ賞、2019 年にIBBY チリ支部主催のハチドリメダルを受賞、2017 年「ホワイト・レイブンズ」に選出された。本書「二度とけっして」も、2020 年「ホワイト・レイブンズ」に選出された。
出版社 | Norma |
---|---|
初版年 | 2019年 |
ISBN | 978-956-300-560-8 |
ページ数 | 236頁 |
サイズ | 22x14 |
対象年齢 | 12歳から |
キーワード | 母、死、深い悲しみ |
Nunja jamás
- Martínez Arroyo, Carola
- Norma
- 2019
- 236 pages
- 22x14
- ISBN 978-956-300-560-8
- Ages 12 +