太鼓のひびき(中国・読みもの)
Xiang Jiao Gu
IBBYバリアフリー図書2021_ポートレイト
『太鼓のひびき』
自分の足で、初めて床から音楽の振動を感じとったとき、冬銀(ドンイン)は感動して、すばらしい喜びを覚えました。ろう学校で、リズムの先生がピアノを弾きながらペダルひとつで大きな鼓をたたいているとき、冬銀は、音楽は耳で聴くだけでなく、体全体や、心でも感じられると気づきました。そして、彼女はダンスを始めます。
この物語は、中国の有名なダンサー、邰麗華(タイリーホワ)の子ども時代のお話をもとにして、耳が聞こえない子どもが、聞こえる人たちの世界で成長していく際に抱える様々な感情を描いています。一人称で語られているこの詩的なお話は実話です。著者は、ダンサーや村人たち、ろう学校の人びとにインタビューを重ね、他者から同情されるよりも応援されるような障害者を、独立心が強く前向きなキャラクターを描こうとしました。
邰麗華さんは言います。「障害は欠点ではありません。ことわざにあるように、月には三日月も満月もありますが、どちらも等しく美しいのです」と。
*原書タイトル『象脚鼓』は、象の足に似た形の太鼓で中国に伝わる美しい民族楽器です。
出版社 | Daylight Publishing House |
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初版年 | 2020年 |
ISBN | 978-7-5016-1603-9 |
ページ数 | 200頁 |
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キーワード |
Xiang Jiao Gu
- Yin,Jianling
- Daylight Publishing House
- 2020
- 200 pages
- ISBN 978-7-5016-1603-9