美しい村の小さな庭師たち（スリランカ・絵本）

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『美しい村の小さな庭師たち』

主人公は、植物が大好きなふたりのきょうだいです。田舎から町に引っ越してきたふたりは、新しい家のまわりを花と緑でいっぱいにする計画を立てます。それを手伝ってくれたのは、転校先で友だちになった少年でした。少年は松葉杖を使っていました。3 人は周囲を巻きこみ、やがて町全体を変えていきます。この絵本は、子どももまわりの世界を変えられること、小さな行動が大きな変化につながることを伝えています。
　子どもが最初に出会う本が、母国語で書かれ、その子のアイデンティティや、その子をとりまく文化を描いている、というのは大切なことです。この絵本は国際ＮＧＯルーム・トゥ・リード（Room to Read）主導のもと、スリランカで制作されました。絵は現地の画家が担当し、文章は国外の翻訳作品ではなく、現地の作家の書き下ろしです。読者は絵本に自分の暮らしや自分の姿が投影されていると感じるでしょう。松葉杖の少年の存在は、障害のある子どももコミュニティの一員として貢献できることを伝えています。