光のインク（スペイン・絵本・ガリシア語）

IBBYオナーリスト2020_文学作品

『光のインク』

子どもの想像力をかきたてる詩の本。点や線を楽しく組み合わせて形を創造しながら、光と影をつくり、「金色がかった白」「ピンクがかった赤」「満足した緑」「低い黒」など、他にはないオリジナルの色をつくり出す。芸術は見えている世界の再現にすぎないという思い込みを破り、子ども本来の創造性を伸ばすことを目指す。ベルタ・カカモの絵が、子どもの創造の自由な発想を見事に描いている。

＊作家について　本名ショセ・マリア・アルバレス・カカモ。1950年、ビゴ生まれ。詩人、文芸評論家。20冊以上の詩集の他、文芸書、戯曲、評論、児童文学の著作がある。エスキオ賞（1986）、スペイン批評協会賞（1987）、ガリシア批評家賞（1998）、ゴンサレス・ガルセス賞（1999）、アルメ児童詩賞（2001）、ガリシア作家協会賞（2004）他、受賞多数。子ども向けの作品では、短編集「ペドロと雲」（1996）、「きょうりゅうベリサリオ」（2001）、詩集「パンの月」（2002）、「星のスープ」（2015）がある。