フェルナンドの幽霊(メキシコ・読みもの・スペイン語)
Los fantasmas de Fernando
IBBYオナーリスト2020_文学作品
『フェルナンドの幽霊』
すべての始まりは、父の唯一の思い出である、ペットの犬のドミンゴだった。ドミンゴは、父がいなくなる前にくれた、最後のプレゼントだった。やがて、主人公は恋人と別れ、アーティストになる夢も破れる。父親の故郷コスタベルデでのある出来事がなかったら、一生無職になっていただろう。10代特有の悩みや大人の無理解に直面する若者の姿を描いた小説。暴力や怒りや痛みといったテーマが深く胸に刺さる。
*作家について メキシコ国立自治大学で映画を学んだが、映画作りはお金がかかるため、執筆業に転向。バンパイヤ、電気仕掛けの母親、ペットの幽霊、型破りな祖母、ゴミの国、水中の町、モンスターなどが登場する児童文学・YA文学を20点以上書いてきた。深刻なテーマをユーモアとともに語るのが好きで、読者は笑いながら考えさせられる。国内外で多数の賞を受けているが、読者から彼の作品が愛読書だと言われるのがなにより嬉しいという。最もよく知られている著作は「サラマンダー・クラブ」(1997)と「スフィンクスの町」(1998)。
出版社 | Fondo de Cultura Económica |
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初版年 | 2018年 |
ISBN | 978-607- 16-5851-7 |
ページ数 | 285頁 |
サイズ | 19×15 |
対象年齢 | 14歳から |
キーワード | 息子、父、死、怒り |
Los fantasmas de Fernando
- Text: Jaime Alfonso Sandoval | Ill. Roger Ycaza
- Fondo de Cultura Económica
- 2018
- 285 pages
- 19×15
- ISBN 978-607- 16-5851-7
- Ages 14 +