シベリアの俳句(リトアニア・読みもの・リトアニア語)
Sibiro haiku
IBBYオナーリスト2020_文学作品
『シベリアの俳句』
ソ連占領下、シベリアに強制移住させられたリトアニア人の数は、数十万人に上る。本作は、家族とともにシベリアに送られた少年の物語。ある日、突然暖かいベッドから引きずり出され、世界の果ての寒冷地に連れて行かれた人びと。厳しい監視のもと、強制労働に従事させられ、飢えと寒さに倒れていった。10歳のアルギュカスは、希望を失わずになんとか生きのびる。第二次世界大戦さなかのリトアニアを襲った出来事が、現代の子どもたちにも理解できるよう、平易な言葉で繊細に語られる。イラストレーションは、当時の写真や人びとの回想録をもとに、グラフィックノベル(コミック)形式で描かれている。
*作家について 1977年、ヴィルニュス生まれ。ヴィルニュス大学卒業後、ソルボンヌ大学で映画・視聴覚メディア論を研究。2000年、論文執筆のためにニューヨークに渡り、後にアンソロジー・フィルム・アーカイヴズで働く。帰国後は、映画制作スクリプター、翻訳コーディネーター、ジャーナリストとして幅広く活躍し、20年に渡り翻訳にもたずさわる。本作は、2017年のリトアニアの子どもの本に与えられる主要な賞を多数受賞している。
出版社 | Aukso Žuvys |
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初版年 | 2017年 |
ISBN | 978-609-8120-31-8 |
ページ数 | 240頁 |
サイズ | 24×18 |
対象年齢 | 8歳から |
キーワード | 強制移住、シベリア、ソ連、歴史、1941年 |
Sibiro haiku
- Text: Jurga Vilė | Ill. Lina Itagaki
- Aukso Žuvys
- 2017
- 240 pages
- 24×18
- ISBN 978-609-8120-31-8
- Ages 8 +