きみの存在を意識する(日本・読みもの・日本語)
IBBYオナーリスト2020_文学作品
『きみの存在を意識する』
中2の新学期、担任は読書活動に熱心で、クラス全員に読んだ冊数を競わせる。それをきっかけに、同年代の少年少女たちが抱えるさまざまな困難が浮かび上がる。読むのが困難なひすい。男女のどちらかに区分けされることを嫌う理幹(りき)。書字障害の心桜(こはる)。化学物質過敏症を理解してもらえない留美名(るみな)。大人の期待に過剰に応えようとして過食になる小晴(こはる)。両親と死別し、ひすいの家の養子となった拓真(たくま)。見えにくい困難を抱えた少年少女たちが葛藤する。圧力にめげず「生き抜こう」というしたたかなメッセージが、同世代の子どもたちへの極めて今日的な心強いエールとなる。
*作家について 栃木県生まれ、神奈川県在住。中学生の頃から作家を目指す。大学卒業後、音楽教室で講師をしながら書きつづけ、1998年『でりばりぃAge』で講談社児童文学新人賞を受賞。他に、『ピアニッシシモ』(講談社)、『ココロ屋』(文研出版)、『空色の地図』(金の星社)、『キズナキス』(静山社)など。韓国や台湾でも翻訳されている。創作活動の他、社会福祉の資格を取ったり、若い人たちの読書会を主催したり、子どもや若者のウェルビーイングに努めている。
出版社 | ポプラ社 |
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初版年 | 2019年 |
ISBN | 978-4-591-16356-6 |
ページ数 | 333頁 |
サイズ | 20×13 |
対象年齢 | 13歳から |
キーワード | 学校、読書、競争、我慢 |
- 2019
- 333 pages
- 20×13
- ISBN 978-4-591-16356-6
- Ages 13 +