チチュ湖の夏(クロアチア・読みもの・クロアチア語)
Ljeto na jezeru Čiču
IBBYオナーリスト2020_文学作品
『チチュ湖の夏』
14歳のルチアは、母親を探すために大嵐のなかを出ていった弟が、道端でずぶぬれで凍えているのを発見する。ルチアの心に不安が入りこみ、「霜のように体のすみずみまで広がる」。ルチアは8年生らしく、愛への疑問にも苦しんでいた。友人のペトラに、愛のことや、ドイツのバイエルンで働く父親が自分を呼び寄せてくれない悩みを話す。やがて、近くのチチュ湖で知り合った少年たち、特にヤコブとの関わりにより、ルチアの心に愛する気持ちが芽生える。両親不在のなかでの成長、新しい生活環境への適応、喪失の悲しみなど、現代の若者が経験する問題を描いた、心を動かされる物語。
*作家について 1958年、ヴェリカゴリカ生まれ。小学校の国語教師、児童文学作家。デビュー作「フェイスブックやってる?」(2011)でマト・ロヴラク賞受賞。その後「パソコンを窓から投げすてるよ」(2013)、短編集「まるでハリー・ポッター」(2014)、「アナはわたしの敵」(2015)、「ワイヤーのむこうの家」(2017)を出版。本書はグリゴルヴィテスズ賞を児童書部門で受賞。
出版社 | Ljevak |
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初版年 | 2018年 |
ISBN | 978-953-355-187-6 |
ページ数 | 191頁 |
サイズ | 22×14 |
対象年齢 | 11歳から |
キーワード | 成長、親の喪失、初恋 |
Ljeto na jezeru Čiču
- Jasminka Tihi-Stepanić
- Ljevak
- 2018
- 191 pages
- 22×14
- ISBN 978-953-355-187-6
- Ages 11 +