春がおとずれると(ブラジル・読みもの・ポルトガル語)
Quando a primavera chegar
IBBYオナーリスト2020_文学作品
『春がおとずれると』
短編集。どの短編でも、ありえないようなことが起こるが、そのひとつひとつが、読者を心のなかの現実に近づける。失恋のたびに、手のひらのタトゥーの菊がしおれる若い女性。夜に戦場で夫の首を胴体と縫い合わせるが、翌日、別の首だったと気づく妻。自分を世話してくれる少女に恋するロボット。さびれた村でひとり暮らしをする老女の家の戸を、奇妙な者たちがノックしては翌日いなくなるが、ある晩ノックしにきたのは死神だった……という話など、子どもたちの興味をひくお話が収録されている。
*作家について 1937年、アスマラ(旧アビシニア、現エリトリア)生まれ。11歳でブラジルに移住。美術を学び、ブラジルの大手新聞社の記者となる。児童部門の編集担当時に、初めて若者向けに出版した「完全に青いアイデア」(1979)が多数の賞を受賞し、翻訳もされた。おもな作品に、「アナ・Z、どこへ行くの?」(1993)、「愛しい人のように遠く」(1997)、「織る少女」(2004)、「小さな恋の短い話」(2013)など。ジャブチ賞など、ブラジルの主要な文学賞を多数受賞。2018年、2020年の国際アンデルセン賞候補。
出版社 | Global |
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初版年 | 2017年 |
ISBN | 978-85-260-2344-4 |
ページ数 | 109頁 |
サイズ | 23×16 |
対象年齢 | 12歳から |
キーワード | 短編、マジック・リアリズム |
Quando a primavera chegar
- Marina Colasanti
- Global
- 2017
- 109 pages
- 23×16
- ISBN 978-85-260-2344-4
- Ages 12 +