はじめに死ぬのは楽天家(イギリス・読みもの)
Optimists Die First
2019_理解を深める本
『はじめに 死ぬのは 楽天家』
人は個人的な悲劇を体験した後、人生とどのように向き合うべきなのでしょうか。楽観的に? あるいは悲観的に? この物語では、ふたりの10 代の若者がそれぞれ異なる答えをだしています。ぺトゥーラは姉の死後、罪の意識と深い悲しみに襲われ、悲観主義者になりました。いつも最悪の事態がまたくることを想像し、油断しないようにするしかないと思っていました。けれども、それがエスカレートし、重い不安障害を患って、心的外傷を負った若者のための芸術クラスに入ることになります。同じクラスのジェイコブは、自分の腕を失うという悲惨な過去をもっていましたが、明るく前向きな楽天家として日々を送っていました。ぺトゥーラはジェイコブと親しくなり、やがて、習慣になっていた悲観的な考え方とは違う、希望という、喪失との向き合い方があることに気づいていきます。
テンポのいいストーリーとおもしろい人間模様が、世界じゅうの若者の共感を得るでしょう。皮肉を交じえながらも物事の本質をとらえたぺトゥーラの言葉は、人生を変えた出来事に立ち向かっていく彼らの日々に、明るい光を放っています。
出版社 | Andersen Press Ltd. |
---|---|
初版年 | 2017年 |
ISBN | 978-1- 78344-507-3 |
ページ数 | 259頁 |
サイズ | |
対象年齢 | |
キーワード |
Optimists Die First
- 2017
- 259 pages
- ISBN 978-1- 78344-507-3