グレイスの毎日(イギリス・読みもの)
The State of Grace
2019_理解を深める本
『グレイスの毎日』
グレイスが今、ものすごく気になっているのは、かわいい男の子たちとキスすること、友だちを作ること、両親との張りつめた関係をどうにかすること。そして、自閉症のティーンエイジャーの女の子として、「人間」らしくふるまうことです。物語はグレイスの一人称で語られ、彼女の山あり谷ありの日々、つまり「第二の言語を話す人間」としての苦難や、愛馬に乗ったり親友を笑わせたりする喜びなどを、無邪気にユーモラスに描きだしています。
グレイスの感覚的過剰反応や、社会的役割の解釈についての悩みは、著者自身の自閉症体験がもとになっています。自閉症ではない10 代の読者は、自分を取り巻く社会的状況や情報を理解できないという苦悩について、考えを深めることができるでしょう。グレイスの感じ方やユーモアのセンスについては、自閉症のありのままの様子が描かれていて、読者はきっと彼女を好きになり、応援したくなることでしょう。
出版社 | Pan Macmillan |
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初版年 | 2017年 |
ISBN | 978-1-5098- 3955-1 |
ページ数 | 288頁 |
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The State of Grace
- 2017
- 288 pages
- ISBN 978-1-5098- 3955-1