異常(デンマーク・読みもの)
Anomalia
2019_理解を深める本
『異常』
10 代の少女サーガの毎日は、そう簡単ではありません。サーガは、両親と、重い自閉症の兄ジェイコブと暮らしています。サーガはジェイコブの妹なのに、まるで姉のようにふるまわなくてはなりません。ジェイコブはよくトラブルを起こします。彼はしゃべらないので、そのことで他人をすぐ怒らせるし、乱暴なところがあるのです。サーガは四六時中ジェイコブのそばにいて、行動を共にしなければなりませんが、兄の存在をきちんと受け止めています。物語が進むにつれ、サーガのジェイコブに対する苛立ちが減り、彼をより深く理解することが、家族になるために必要だと思うようになっていきます。
この本は、10 代の読者に、重い障害のある人の真実の姿と、その障害が家族に与える影響を伝えています。素直な会話文と語りが、この大きなテーマをうまく表現しています。サーガと親切な隣人との友情も、サーガとジェイコブとの関係と同じように、ユーモラスにあたたかく描いています。
出版社 | Gyldendal |
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初版年 | 2017年 |
ISBN | 978-870-22-3376-6 |
ページ数 | 171頁 |
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キーワード |
Anomalia
- 2017
- 171 pages
- ISBN 978-870-22-3376-6