母と死、旅立ち(アルゼンチン・絵本)
La madre y la muerte. La partida
カテゴリー: IBBY オナーリスト、絵本/picture books
2018_イラストレーション作品(スペイン語)
『母と死、旅立ち』
ふたつの物語が絵本の真ん中で出会い、同じイラストレーションで結末を迎える。「母と死」では、死神が森に住む貧しい母からひとり息子を連れ去る。母親は、息子を取り戻そうと森や川や山をさまよう。「旅立ち」は、地震で息子を亡くした母親が神々に頼んで息子を生き返らせてもらうのだが、魂しか戻ってこない。肉体は時とともに朽ち果てる。どちらも口頭伝承をもとに、愛する者の死を受け入れることの苦痛という、人生の深淵で耐えがたい一面を、象徴やファンタジーを駆使して表現している。イラストレーションがふたつの悲痛な物語に生き生きとした息を吹き込んでいる。劇的で謎めいたモノクロ線画の見開きページは、象徴性と引喩に富んでいる。
画家について 1978年、ブエノスアイレス生まれ。国立芸術大学で学ぶ。作家でもあり、絵は自分の作品の他、マリア・テレサ・アンドルエットなどに提供している。恵まれない環境に育つ子どもたちや若者への芸術指導も行う。本作は2016年のホワイト・レイブンズに選出された。
出版社 | Fondo de Cultura Económica |
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初版年 | 2015年 |
ISBN | 978-607-16-2929-6 |
ページ数 | 64頁 |
サイズ | 33×25 |
対象年齢 | 10歳から |
キーワード | 母/息子 死 来世 |
La madre y la muerte. La partida
- 2015
- 64 pages
- 33×25
- ISBN 978-607-16-2929-6
- Ages 10 +