愛についての小さな本(スウェーデン・読みもの)
En liten bok om kärlek
2018_文学作品(スウェーデン語)
『愛についての 小さな本』
1940年代の冬のストックホルムを舞台に、10歳の少年フレッドとその暮らしを描いた物語。フレッドの父親は徴兵され、母親は路面電車の車掌として働いている。フレッドは家計を助けるため、放課後にクリスマスツリーを売る。フレッドも母親も、父親が恋しくてたまらず、クリスマスには帰ってくることを願っている。フレッドはクラスメイトのエルサに恋もしている。ふわふわの髪とたくましい腕を見るとほっと安心するのだ。著者は、多くのスウェーデン人が密かにナチズムを支持していた時代の勇敢な子どもの姿を、細やかな表現と温かなユーモアで描き出している。
作家について 1944生まれ(2017年逝去)。1964年に詩人としてデビュー。1984年に発表したYA作品『おばかさんに乾杯』(石井登志子 訳/小峰書店/2003)が高く評価され、スウェーデンで最も優れた児童文学作家のひとりとして知られる。代表作に、『ぼくはジャガーだ』(石井登志子 訳/復刊ドットコム/2007)、『おじいちゃんの口笛』(菱木晃子 訳/ほるぷ出版/1995)ほか多数。2000年と2018年の国際アンデルセン賞最終候補。
出版社 | Lila Piratförlaget |
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初版年 | 2015年 |
ISBN | 978-91-87707-22-3 |
ページ数 | 123頁 |
サイズ | 18×13 |
対象年齢 | 9歳から |
キーワード | 第二次世界大戦 郷愁 勇気 友情 |
En liten bok om kärlek
- 2015
- 123 pages
- 18×13
- ISBN 978-91-87707-22-3
- Ages 9 +