リバウンド(カナダ・読みもの)
Rebound
2017_理解を深める本
『リバウンド』
前の年度に問題を起こし、今学期は一からやりなおす約束をしていたショーンは、車いすで生活をする転校生のデーヴィッドが学校になじむまで手助けをするようにいわれます。ところが、ふたりは初対面で派手なけんかをしてしまいます。最初の出会いは最悪でしたが、だんだんと打ち解け、大好きなバスケットボールを通じて絆を深めていきました。相手のことがわかってくると、ショーンは、デーヴィッドのいろいろな側面に気づくようになります。デーヴィッドは、障害を理由に人から親切にしてもらったり、優先的にあつかわれたりするのをなんとも思いませんが、いっぽうでは、同情されたり、やたらと世話を焼かれたりすることを嫌うのです。デーヴィッドは、まっすぐでさっぱりした気性の少年で、彼の感じる苦々しさやいらだちに、同じ境遇にある読者は、心から共感するでしょう。デーヴィッドは、自分が経験している世界を体験させようと、ショーンを一日車いすで過ごさせます。デーヴィッドの言葉に、読者はなるほどと思い、先を読まずにいられなくなるでしょう。この物語は、作者が実際に取材、体験したことをもとにしています。
出版社 | Fitzhenry & Whiteside |
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初版年 | 2014年 |
ISBN | 978-1-55455-309-9 |
ページ数 | 234頁 |
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対象年齢 | |
キーワード |
Rebound
- 2014
- 234 pages
- ISBN 978-1-55455-309-9