ぼくは 座って考える(フランス・読みもの)
Pensée assise
2017_理解を深める本
『ぼくは 座って考える』
やっかいな問題を抱えた思春期のラブストーリーです。主人公の少年テオは、自動車事故で両脚の自由を失いました。でも、立ち上がって好きな女の子にキスをしたくてたまりません。五体満足な人間にとっては簡単なことなのに、下半身の自由を失ったテオにとってはとうてい無理に思えます。脚本家である著者は、テンポのよい映画を観ているかのような、読みやすくて魅力的な物語を作りあげました。テオの一人称で語られているので、気持ちがゆれ動く場面などは特に感情移入してしまいます。ブラックユーモアのセンスがあるテオに親近感をおぼえるティーンエージャーは多いでしょう。性的欲求や、ふつうの人間として受け入れてほしいという願望をあっけらかんと語るテオに、きっと共感するはずです。
出版社 | Actes Sud junior |
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初版年 | 2015年 |
ISBN | 978-2-330-05361-1 |
ページ数 | 84頁 |
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Pensée assise
- 2015
- 84 pages
- ISBN 978-2-330-05361-1