木の中の魚(アメリカ・読みもの)
Fish in a Tree
2017_理解を深める本
『木の中の魚』
アリーにとって<読むこと>は、「スープに浮かんでいるアルファベット形の小さなパスタを見て、意味を理解しようとするようなもの」でした。アリーはディスレクシアで、読み書きが苦手なため、学校の先生からは努力がたりないと思われ、友だちからはいじめられ、アリー自身も自分は頭が悪いのだと思いこんでいます。でも、産休に入った先生のかわりに一風変わった男の先生がやってきたときから、いろいろなことが少しずつよい方向に動きだします。新しい先生は、子どもたちにはそれぞれに合った勉強法があるということを知っていました。そして、アリーに読み方を教えるという大事な役割をはたすと同時に、アリーとクラスメイトがディスレクシアやこの学習障害のある著名人について学ぶ手伝いもしてくれたのです。一定の年齢以上のディスレクシア児なら、アリーの気持ちや、アリーが教室で体験した問題に共感することでしょう。またこの本にはディスレクシア児への配慮として、1章1章を短くする、余白を大きくとる、光沢をおさえた紙を使用するといった工夫がなされており、読みに困難のある子どもたちにも読みやすくできています。
出版社 | Nancy Paulsen Books |
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初版年 | 2015年 |
ISBN | 978-0-399-16259-6 |
ページ数 | 276頁 |
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Fish in a Tree
- 2015
- 276 pages
- ISBN 978-0-399-16259-6