夢の略奪者たち(カナダ・読みもの・フランス語)
Pilleurs de rêves
IBBYオナーリスト2022_翻訳作品(英語からフランス語)
『夢の略奪者たち』
人類が夢を見る能力を失った終末世界を描く、パワフルなディストピア小説。主人公である先住民の若者たちは、夢を見る力の鍵となる骨髄を狙われて、追われながらも祖先の土地をめざす。だがそのうちのひとりに、追っ手を打ち負かす潜在能力のある者がいた。スリリングでダイナミックな展開に加え、登場人物たちの会話が、先住民の祖母から反抗的な10 代に至るまで生き生きと描かれ、翻訳においても、先住民の言葉がリアルに迫ってくる。植民地主義を暴き、社会的チャレンジを模索する現代の寓話。
●翻訳家について/文芸翻訳家、詩人、ケベック・アン・ウタウエ大学准教授(専門は翻訳)。デビュー作「雪のなかの言葉」(2009)でフランスのオルフェウス詩賞を、ウルグアイの詩人タチアナ・オローニョの「言わなくてはならないことにはひびが入っている」のフランス語訳で、ジョン・グラスコ文学翻訳賞を受賞。マリアンヌ・アポストリデスの「彼女は泳ぐ」(2016)と「夢の略奪者たち」(2019)のフランス語訳で、ともに総督文学賞の最終候補となった。
出版社 | Éditions du Boréal |
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初版年 | 2019年 |
ISBN | 978-2-7646-2577-4 |
ページ数 | 334頁 |
サイズ | 18x12 |
対象年齢 | 14歳から |
キーワード | 先住民、迫害、夢、ディストピア |
Pilleurs de rêves
- Trans. Stratford, Madeleine | Orig. Cherie Dimaline |
- 2019
- 334 pages
- 18x12
- ISBN 978-2-7646-2577-4
- Ages 14 +