サメが人間だったら(ブラジル・絵本・ポルトガル語)
Se os tubarões fossem homens
カテゴリー: IBBY オナーリスト、絵本/picture books
IBBYオナーリスト2022_翻訳作品(英語からポルトガル語)
『サメが人間だったら』
ベルトルト・ブレヒトの『コイナさん談義』に収録されていた寓話。宿屋の主人の姪との問答形式で、コイナさんが皮肉たっぷりに世のなかを酷評する。話は世界的な社会構造から倫理観、権力関係、弱者に対する支配欲、学派や宗派などにはびこる排他主義にまでおよぶ。画家のネルソン・クルーズの手によるどうもうそうなサメは人間の象徴。残酷、自分勝手かつ貪欲であり、人の心を操る独裁者として描かれる。
●翻訳家について/ 1959 年サンパウロ生まれ。出版社で編集者としての経験を積む。ゲーテ、F ・デュレンマット、B ・ブレヒト、H ・ミューラーなど古典から現代までのドイツ語で書かれた作品をもとにした脚本を、ポルトガル語に翻訳している。子ども向けの作品の翻訳に「グリム兄弟の昔話1812-1815」、脚本執筆に「モーツアルト明かりを消す」、「ベルトルド―人間になりたかったワニ」、読み物に「アナの笑顔」などがある。現在はサンパウロにあるシアター・パイディア社の研究指導員として、演劇作品やプロジェクトに携わる。
出版社 | Olho de Vidro |
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初版年 | 2018年 |
ISBN | 978-85-93234-02-6 |
ページ数 | 48頁 |
サイズ | 28x21 |
対象年齢 | 7歳から |
キーワード | 利己主義、心理術、権力、ディストピア |
Se os tubarões fossem homens
- Trans. Röhrig, Christine | Orig. Bertolt Brecht
- 2018
- 48 pages
- 28x21
- ISBN 978-85-93234-02-6
- Ages 7 +