ヴィクトールの島(スイス・絵本・フランス語)
L’ île de Victor
カテゴリー: IBBY オナーリスト、絵本/picture books
IBBYオナーリスト2022_イラストレーション作品
『ヴィクトールの島』
主人公ヴィクトールは、周囲とのコミュニケーションが苦手な自閉症の男の子。その独特の感覚を、黄色と灰色と黒の絵と、文で表現している。避難場所である惑星型の丸い島、キャッチできないボールなど、丸はくり返し現れて孤独と孤立を表わす一方、影や色や書体の変化でその知覚の衝撃度を伝えている。急に倒れたり、這ったり叫んだりするのは、音や光や動きに圧倒されて、怖いから。だが最後のページで、希望の光がほのかに差す。心を開いて互いの違いを尊重しようと教えてくれる、繊細な作品。
●画家について/ 1963 年ベルン・ジュラ生まれ。ビエンヌの視覚芸術学校、ストラスブール(フランス)の装飾美術大学で学び、1988 年に第一作の絵本が刊行された。2000年代はじめに中国書道をはじめ、「私の中国の版画絵師」(2004)でソルシエール賞受賞、「ホワイト・レイヴンズ」とIBBY オナーリストにも選出された。ほかに視覚障害についての「ビアンカの目」(2018)、身体障害についての「車椅子を漕げ、サーシャ!」(2021)など。2022 年アストリッド・リンドグレーン記念文学賞と国際アンデルセン賞にノミネートされた。
出版社 | Éd. Loisirs et Pédagogie |
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初版年 | 2020年 |
ISBN | 978-2-6060-1719-4 |
ページ数 | 40頁 |
サイズ | 28x22 |
対象年齢 | 7歳から |
キーワード | 自閉症、孤独、多様性 |
L’ île de Victor
- Ill. Louis, Catherine | Text:Marie Sellier
- Éd. Loisirs et Pédagogie
- 2020
- 40 pages
- 28x22
- ISBN 978-2-6060-1719-4
- Ages 7 +