書きつづけた生涯(スイス・読みもの・フランス語)
Tout une vie à écrire
IBBYオナーリスト2022_文学作品
『書きつづけた生涯』
スイスの詩人、作家のステファニー・コリーナ・ビル(1912年生まれ)についての物語。執筆に集中しようと、ひとりで別荘にやってきたビルが仕事に取り組む様子と、文学作品の引用や思い出に浸る様子が交互に描かれる。幸せな子ども時代の思い出を胸に、彼女は妻や母としての義務と苦労を乗りこえて、作家になったのだった。一人称の語りでやさしくユーモラスに描かれるビルの姿に、作者の声も重なって、非常に詩的な作品となっている。カラフルなアルベルティーヌの挿画も、イメージを喚起して美しい。
●作家について/ 1963 年ローザンヌ生まれ。文学、言語学、哲学での学位取得後、次第に児童文学の道へ。14 年間にわたり、スイス児童青少年メディア研究所で雑誌「パロール(言葉)」を主宰。2002 年からは「ル・タン(時代)」紙でコラムを執筆。著書は一般書1 冊と児童書10 冊で、「時間の不思議」(2021)、「小さな小さな人と外の世界」(2016)、「何か大きなこと」(2012)などがある。「あいつらが来る!」(2018)と「海は丸い」(2015)は、やはりアルベルティーヌが絵を担当している。
出版社 | La Joie de lire |
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初版年 | 2020年 |
ISBN | 978-2-88908-509-5 |
ページ数 | 86頁 |
サイズ | 22x15 |
対象年齢 | 10歳から |
キーワード | 伝記、家族、ステファニー・コリーナ・ビル |
Tout une vie à écrire
- Text:Neeman, Sylvie | Ill. Albertine
- La Joie de lire
- 2020
- 86 pages
- 22x15
- ISBN 978-2-88908-509-5
- Ages 10 +