小石(リトアニア・絵本・リトアニア語)
Akmenėlis
カテゴリー: IBBY オナーリスト、絵本/picture books
IBBYオナーリスト2022_文学作品
『小石』
ドイツのナチス政権が行った、国家的な迫害政策、ホロコーストを描いた子ども向けの絵本。ヴィルニュスのゲットー(ユダヤ人強制居住区)で夏の数カ月を送るふたりの子どもたち。ベーグルを分け合い、凧を揚げ、コンサートに行き、子犬の世話をする様子が描かれる。なぜ門を出て行った人々が決して戻ってこないのか、なぜ自分たちはゲットーに閉じ込められているのか、子どもたちにはわからない。ある秋の日、すべての人々がゲットーを出てゆく。これは、第二次世界大戦中にヨーロッパのあちこちの街で起こったような、普遍的な物語である。黒、茶色、灰色のイラストレーションが、物語のディテールと雰囲気を伝えている。
●作家について/ 1966 年生まれ。開業医として働くかたわら、おとぎ話、絵本、詩を中心に、子ども向けの作品を執筆。異文化に関心をもち、世界中を旅している。子どもの頃から詩が好きで、はじめて書いた作品は学校友だちについての短い詩だった。おもな著作に、童話絵本「不思議な湖」(2018)、「さかさま」(2018)、「眠り」(2020)がある。本書は、IBBY リトアニア支部により、最も優れた児童およびYA 作品(2019)に選ばれた。
出版社 | Tikra Knyga |
---|---|
初版年 | 2020年 |
ISBN | 978-609-8142-58-7 |
ページ数 | 56頁 |
サイズ | 24x17 |
対象年齢 | |
キーワード | ヴィルニュス、ゲットー、迫害、第二次世界大戦 |
Akmenėlis
- Text: Marcinkevičius, Marius | Ill. Inga Dagilė
- Tikra Knyga
- 2020
- 56 pages
- 24x17
- ISBN 978-609-8142-58-7