徳治郎とボク(日本・読みもの・日本語)
IBBYオナーリスト2022_文学作品
『徳治郎とボク』
徳治郎は、この物語の語り手である12 歳の少年「ボク」の祖父。頑固で気難しいが、「ボク」にはやさしく、自然のすばらしさを教えたり、自分の幼いころの話を聞かせたりする。そんな祖父の生きざまや、心臓発作から死へと徐々に向かっていく様子が、「ボク」の視点からまざまざと語られる。また、「ボク」との触れ合いや、戦時中の体験、介護における家族の対応などを通して、徳治郎の個性的な生き方が浮かび上がってくる。「ボク」にとって、祖父との思い出のひとつひとつが人生を豊かにしてくれる貴重な贈り物なのだ。
●作家について/ 1953 年神奈川県生まれ。1988 年、『逃げろ!! ウルトラマン』(河出書房新社/ 1991)が、新人の登竜門といわれる文藝賞の候補となる。1991 年、『ゴジラが出そうな夕焼けだった』(河出書房新社)を発表。その後、生き生きとした子どもたちをユーモラスに描いた作品をつぎつぎと発表し、高い評価を得る。日本児童文学者協会賞、野間児童文芸賞など、受賞歴多数。本作は、産経児童出版文化賞大賞を受賞した。
出版社 | 理論社 |
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初版年 | 2019年 |
ISBN | 978-4-652-20305-7 |
ページ数 | 232頁 |
サイズ | 19x14 |
対象年齢 | 11歳から |
キーワード | 孫息子、 祖父、 介護、 死、 思い出 |
- 2019
- 232 pages
- 19x14
- ISBN 978-4-652-20305-7
- Ages 11 +