黄金の、そして枕の(フランス・読みもの・フランス語)
D'or et d'oreillers
IBBYオナーリスト2022_文学作品
『黄金の、そして枕の』
アンデルセンの「エンドウ豆の上に寝たお姫さま」を、現代風に発展させた物語。ハンダーソン卿は未来の妻を選ぶため、ブレンキンソップ城に候補者たちをひとりずつ呼び、1ダースものマットレスを積み上げたベッドで寝るように言う。熱くなりやすく意志の強い使用人のサディマは、卿に恋をしている自分の気持ちに気づき、知的にも身体的にも解放されたいと思うようになる。アナグラムや回文、引用や比喩がたくみにちりばめられ、フランス語のおもしろさも楽しめる作品。
●作家について/ 1981 年パリ生まれ。文学と映画を学んで教師になり、海外にも住んだが、現在はパリ在住。アナグラムや謎かけ、リスト(一覧表)やマンガが大好き。想像をふくらませてフランス語を「いじめる」のも大好きで、自称「大人になりきっていないYA 作家」。デビュー作は「ケープの、そして言葉の」(2015)。「ルイ・パスツール対オオカミ男」(2016)、「ギュスターヴ・エッフェルと鉄の魂」(2018)、「226 人の赤ちゃん」(2019)、「ミレラの奇妙な災難」(2019)も、読者と批評家どちらからも好評を得ている。
出版社 | L'École des loisirs |
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初版年 | 2021年 |
ISBN | 978-2-211-31023-9 |
ページ数 | 233頁 |
サイズ | 21x14 |
対象年齢 | 15歳から |
キーワード | おとぎ話、お姫さま、ジェンダー・ステレオタイプ |
D'or et d'oreillers
- Vesco, Flore
- L'École des loisirs
- 2021
- 233 pages
- 21x14
- ISBN 978-2-211-31023-9
- Ages 15 +