わたしは特別支援学校の4年生(ロシア・読みもの)
IA uchus v chetvertom KRO
IBBYバリアフリー図書2021_ポートレイト
『わたしは特別支援学校の4年生』
この本を読めば、モスクワの特別支援学校の4 年生の1 年間を体験することができるでしょう。全9 章からなり、1 章ずつ異なる生徒の視点で語られています。彼らは自分のクラスメイトを変わり者だと思っています。けんかをする子、想像上の友だちと話している子。彼らの行動はそれぞれの世界で見えていることから生じているのです。おかしな事件をユーモラスなイラストとともに描き、読者を飽きさせません。さらに、この本が本当に優れている点は、障害に対するアプローチです。この本は、医師から自閉症や行動障害と診断される人たちを、あくまでもひとりの人間として描いています。
お話は学校を中心に展開しますが、登場人物たちは、アルコール依存症、大切な人との死別、家庭内で困難な立場にあるなどの問題を抱えています。涙あり、笑いありのお話をとおして、読者は、医師の診断だけでは判断できないものがあると知ることでしょう。
出版社 | Meshcheryakov |
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初版年 | 2019年 |
ISBN | 978-5-00108-355-9 |
ページ数 | 88頁 |
サイズ | |
対象年齢 | |
キーワード |
IA uchus v chetvertom KRO
- Belenkova, Kseniya | Khramtsov, Alexander
- Meshcheryakov
- 2019
- 88 pages
- ISBN 978-5-00108-355-9