わたしが強くなれた夏(キプロス・読みもの・ギリシャ語)
To kalokeri pou meyalosa
IBBYオナーリスト2020_文学作品
『わたしが強くなれた夏』
14歳の少女アンナは、終わりのない過酷な家庭内暴力から抜け出せずにいる。父親の暴行は日増しにエスカレートする。心の底では大声で助けを呼びたいアンナだったが、父の暴力を周囲に隠すことで、しだいに追いつめられていく。一方、母親は、じきに暴力はおさまり、ふつうの家庭生活ができるという希望にしがみついている。現実にちゃんと向きあえないのは、とても危険なこと。「暴力に立ち向かうには、どれだけ強くなくちゃいけないのかな。でも、やらなくちゃもう生きていけない。」アンナが一人称で語る物語は、ある夏に思いもよらぬ展開をみせ解決に向かう。
*作家について 1980年、キプロス生まれ。キプロス大学初等教育学部を卒業し、現在は教職に就いている。キプロス青少年文学賞を2度受賞。ギリシャ女性文学会から3度賞を受けた。2017年、40歳未満の有望なヨーロッパの作家39人のひとりとして、オーフス39に選ばれた。これまでギリシャの出版社から児童書10作が刊行されている。
出版社 | Kedros |
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初版年 | 2017年 |
ISBN | 978-960-04-4742-2 |
ページ数 | 119頁 |
サイズ | 21×14 |
対象年齢 | 12歳から |
キーワード | 家族、秘密、家庭内暴力 |
To kalokeri pou meyalosa
- Andri Antoniou
- Kedros
- 2017
- 119 pages
- 21×14
- ISBN 978-960-04-4742-2
- Ages 12 +