4月2日は、国際子どもの本の日です。
2021年2月19日
国際子どもの本の日
童話作家アンデルセンの誕生日(4月2日)は、「国際子どもの本の日」です。子どもに本のよろこびを、大人にも子どもの本のおもしろさをつたえるため、1967年、IBBY(国際児童図書評議会)によって定められました。世界中で子どもと本のお祭りがひらかれます。
IBBYに加盟する支部は、この日にあわせて順番に、記念のポスターとメッセージを作成し世界じゅうに発信します。2021年は、アメリカ合衆国支部(USBBY)が担当しました。メッセージのテーマは「言葉の音楽」。青少年桂冠詩人でもあるマーガリータ・エングルが詩を書き、ブラジルの国際アンデルセン賞画家ホジェル・メロが詩の世界をポスターにしました。
日本では、毎年、JBBY(日本国際児童図書評議会)が、ポスターとメッセージの日本語版を作成し、全国の図書館や関係各所に送っています。
今年の「子どもの本の日フェスティバル」は、3月後半にオンラインで実施します。
詳細が決まり次第WEBサイトにあげますので、どうぞお楽しみに!
2021年 国際子どもの本の日・アメリカからのメッセージ
言葉の音楽
詩:マーガリータ・エングル
日本語訳:島式子
本を読むと、心の翼が広がる。
文字を書くと、指が歌う。
言葉は、太鼓をたたく音やフルートの音色のようにページの上で響く。
空高く舞い上がる鳥、高い声で吠える象の群れ、
とうとうと流れる川、なだれ落ちる滝、
ひらひらと空高く舞う蝶!
言葉に誘われて私たちは踊り出す。
リズム、詩、鼓動、
ひづめの音や鳥の羽ばたき、古いお話や新しいお話、
空想から生まれた物語と本当にあった物語。
故郷で幸せに暮らしていても、
息せき切って国境を越え、新しい土地や
知らない言葉に向かうとしても、物語や詩は
いつでもあなたのもの。
言葉を分かち合う時、私たちの声は
未来、
平和、喜び、そして友情という音楽になる。
希望の旋律になる。