【速報】IBBY記者会見:国際アンデルセン賞ほか

5月4日(月)、国際児童図書評議会(IBBY)は、インターネット上で、IBBY各賞の受賞者を発表しました。授与式は、2021年9月に延期された「第37回 IBBY世界大会(ロシア)」で行われる予定です。

記者会見のビデオは、こちらからご覧いただけます。▶▶

2020年 国際アンデルセン賞

1953年に創設され、2年に一度、子どもの本の最高の作り手に贈られる国際的な賞で、作家賞と画家賞があります。2020年は、34人の作家と36人の画家がノミネートされました。日本の田島征三さんは、画家賞の最終候補まで進みましたが残念でした。スポンサー:Nami Island(韓国)

【受賞者】
作家賞  Jacqueline Woodson(ジャクリーン・ウッドソン/アメリカ)
画家賞  Albertine(アルベルティーヌ/スイス)
   

Jacqueline Woodson
ジャクリーン・ウッドソン(アメリカ)
日本語翻訳作品 『レーナ』(理論社、小学高学年向)『あなたはそっとやってくる』(あすなろ書房、YA小説)『ひとりひとりのやさしさ』(BL出版、絵本)『わたしはわたし』(鈴木出版、YA小説、いずれも さくまゆみこ訳)など。未訳では、全米図書賞ほか各賞を総なめにした代表作『brown girl dreaming』(未訳)ほか多数。2018年アストリッド・リンドグレーン記念文学賞受賞。

Albertine
アルベルティーヌ(スイス)
日本語翻訳作品『マルタとじてんしゃ』『マルタとききゅう』『マルタとたこ』(いずれも “アルバータイン”の表記、ゲルマノ・ズロ 文、イシグロケン 訳、トランスワールドジャパン)
ブラチスラバ世界絵本原画展・金のりんご賞ほか、国内外で受賞多数。

* IBBYのプレスリリースはこちら(英語)

2020年 IBBY朝日国際児童図書普及賞

1986年に、日本の朝日新聞社の協力で創設された、子どもの読書普及に大きな成果をあげた団体に贈られる賞です。2020年は、過去最多の25団体が候補にあがりました。

【受賞者】
CASA CUNA CUENTEROS(ゆりかごの家 おはなし隊/アルゼンチン)
ブエノスアイレスの子ども病院(ゆりかごの家)で、ストーリーテリングを展開
https://www.facebook.com/casacuna.cuenteros

* IBBYのプレスリリースはこちら(英語)

2020年 IBBY-iRead 読書プロモーター賞

IBBYと中国のiRead基金が創設した新しい賞。子どもの読書活動に貢献し、社会に多大な影響を与えた個人を対象に贈られます。隔年でふたりずつ受賞します。賞金の一部は、受賞者が指定する非営利団体にも贈られます。

【受賞者】
Marit Törnqvist(マリット・テルンクヴィスト/オランダ)
朱永新(Zhu Yongxin、ジューヨンシン/中国)

Marit Törnqvist
マリット・テルンクヴィスト(オランダ)
作家・画家・プロモーター。国を越え、 ストーリーテリングや、表現のワークショップを通して読書のたのしさを伝えてきた。 特に、イランでの、難民やストリートチルドレン、苦しい境遇の子どもたちに対する長年のサポートが顕著。日本語翻訳作品『だいすき そんなきもちをつたえてくれることば』(野坂悦子・木坂涼 共訳、金の星社) 『ファビアンのふしぎなおまつり』(長山さき 訳、徳間書店) ほか。

朱永新(Zhu Yongxin)
ジューヨンシン(中国)
研究者・教育者。中国における読書促進の先駆者。農村地域や遠隔地を含む全土で、子どもの読書活動のモデルケースを作ってきた。障害のある子どものためのオーディオブックの開発にも貢献。国の読書政策にも大きな影響を与えている。

* IBBYのプレスリリースはこちら(英語)


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