中東での戦争激化に対し、IBBYが声明を発表

9月25日、85の国と地域が加盟するIBBY(国際児童図書評議会)は、中東での戦争の激化に対し、声明を発表しました。 ▶https://www.ibby.org/fileadmin/user_upload/statements/240925_Statement_on_the_Escalation_of_Violence_in_the_Middle-East_01.pdf

 国際児童図書評議会(IBBY)は、中東における暴力の激化とそれがさらに拡大するおそれがあることに深い憂慮の念をいだいています。
 いかなる戦争や武力紛争においても、最も苦しむのは子どもたちです。何千人もの子どもたちが命を奪われ、重傷を負っています。生き残った子どもたちは、家族、友だち、家、学校、図書館だけでなく、希望さえも失っています。
 IBBYレバノン支部のシェリーヌ・クルディェ会長の報告によると、レバノンでは子どもや女性も殺され、何千人もの人々が、多くの場合家族全員で所持品を抱えて車にギュウ詰めになって乗り込み、レバノン南部からベイルートへ避難しているとのことです。
 世界の未来は、それを担う一人ひとりの心の健康に密接にむすびついています。いつまで、子どもたちは心に傷を負い、苦しまなければいけないのでしょうか。その子どもたちが成長し、未来の担い手になったとき、いったいどのようにふるまうでしょうか。
 IBBYは子どもたちとともに、子どもたちのために立ち上がります。世界85の国と地域のIBBY
支部とともに、そして本と子どもをつなぐという使命のもと、私たちはただちに緊張を緩和し、平和のための話し合いを実行するよう強く要求します。9月23日に、欧州連合(EU)のジョセップ・ボレル外務・安全保障政策上級代表が述べたように、「この事態を阻止するために、だれもが全力をあげなければならない」のです。

2024年9月25日
IBBY国際理事会