海外ニュース★マレーシア

■ JBBY情報発信チームが、世界のIBBYのニュースから少しずつお届けします ■

マレーシア支部
IBBYアジア・パシフィックのニューズレターより

ビブリオセラピー・セミナーの開催

 IBBYマレーシア支部は、IBBY山田基金の支援を受けて、2023年9月23、24日にセランゴール大学ベスタリジャヤ・キャンパスの図書館で、ビブリオセラピー(読書療法)のセミナーを開催しました。このセミナーは、セランゴール大学副学長代理のハムダン・ビン・ダト・モハド・サレー准教授(学生の成長および地域社会貢献が専門)によってはじめられたものです。今回は、IBBYマレーシア支部副会長のムハンマド・ シディン・ビン・アフマド・イシャク教授が指揮をとり、図書館司書や講師、ロヒンギャ教育センターの教員ら30名が参加しました。本セミナーは、子どもや若者だけでなく、あらゆる年齢や背景の人が自己認識を高め、ストレスを減らし、生きるうえでの幸福度を向上させるのに役立つ、ビブリオセラピーの開発に焦点が当てられました。

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MBBY新理事による年次総会

 2023年10月15日、IBBYマレーシア支部(MBBY)は年次総会を開催し、新しい理事、および会長にダト・アフマド・レザ・アフマド・ハイルディン氏が任命されました。また、この一年が文学の探求と地域とのつながりに満ちていたこと、時代を越えて読み継がれる古典から現代の名作まで様々なジャンルの本を選び紹介し、ストーリーテリングの魅力を分かち合うことを通じここまで繁栄してきたことを確認しました。MBBYは新たに多くの会員を迎え、熱心な読者による豊かな議論を展開しています。イベントもオンラインと対面で実施し、会員同士が交流し、文学の魔法でむすばれた友情をはぐくんでいます。

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セランゴール国際ブックフェア

 IBBYマレーシア支部(MBBY)は、2023年12月2日から10日まで開催されたセランゴール国際ブックフェアで、ワークショップ、セミナー、ストーリーテリングなどのイベントを行いました。ストーリーテリングのワークショップでは、参加者は創造性の糸を紡ぐことで、どうやって若者の心に響く物語を創造することができるかを考えました。イラストレーションのワークショップでは、児童書における視覚的なストーリーテリングの力を体験しました。障がいのある子どものための本に関するセミナーでは、インクルーシブに、すべての子どもにとって文学が想像力への架け橋となる方法をさぐりました。語り手たちのイベントでは、口承のストーリーテリングの魔法に光を当てました。これらのイベントは参加者が一体となって、ダイナミックで包括的な文学空間を生み出し、すべての人に読書の喜びをはぐくむという取り組みを推しすすめる機会となりました。