IBBYオナーリスト日本語版「IBBYがすすめる世界の児童書」ができました!

「IBBYがすすめる世界の児童書~国際アンデルセン賞とIBBYオナーリスト2020」ができました。IBBY(国際児童図書評議会)が発行する「IBBY Honour List 2020」の日本語版です。

IBBYに加盟する国と地域は、2年に一度、過去3年以内に自国で出版された児童書のなかから、文学作品・イラストレーション作品・翻訳作品の3分野で、外国に紹介したい最も優れた本を選びます。それらの本を掲載したカタログが「IBBY Honour List」です。

多くの支部にとって、オナーリストを選出する過程は、自国の新しい児童書を見直し学ぶ貴重な機会になりますし、話者の少ない言語を使用する国にとっては、自国の優れた本を国際舞台に紹介するまたとないチャンスです。

2020年は、60の国と地域から48言語179作品が選ばれました。日本からは、文学作品に『きみの存在を意識する』(梨屋アリエ著/ポプラ社)、イラストレーション作品に『よるのおと』(たむらしげる作/偕成社)、翻訳作品に『青い月の石』(西村由美訳/トンケ・ドラフト作/岩波書店)が掲載されています。また、ペルーのケチュア語、南アフリカのツワナ語、オーストラリアのヴォイワルン語の本が初めて仲間入りしました。

梨屋アリエ『きみの存在を意識する』ポプラ社
たむらしげる『よるのおと』偕成社
西村由美『青い月の石』岩波書店
ケチュア語の本『フリオ・ガルベスとワマンガ石』(ペルー)
ツワナ語の本『ごちそうたべよう』(南アフリカ)
ヴォイワルン語の本『ウィラム-ヤラ川のおはなし』(オーストラリア)

日本語版のIBBY Honour Listでは、2020年国際アンデルセン賞を受賞した、ジャクリーン・ウッドソン(作家賞/アメリカ)とアルベルティーヌ(画家賞/スイス)についても紹介しています。

  • 発行日:2021年9月30日
  • AB判/60ページ/4色
  • 翻訳協力:愛甲恵子、宇野和美、王玉、大作道子、おおつかのりこ、片桐早織、神谷丹路、木村有子、河野万里子、相良倫子、さくまゆみこ、櫻井映子、武富博子、富澤規子、南平かおり、野坂悦子、横野菜々、若松宣子、脇本美穂、李麗
  • 協力:川辺剛彦、アイスランド大使館、アテネ日本人会、アルメニア大使館、エストニア大使館、カナダ大使館、クロアチア大使館、スロバキア大使館、スロベニア大使館、日本アイルランド協会、日本カンボジア協会、ノルウェー大使館、ハンガリー文化センター、ポーランド広報文化センター、マレーシア大使館、モルドバ大使館
  • 協賛:日産自動車株式会社

*日本語版カタログを入手ご希望の方は、JBBY事務局までお問い合わせください。info@jbby.org
*IBBYのウェブサイトから、オリジナル英文カタログ、選ばれた本のプレゼンビデオなどをご覧いただけます。こちら➡
*JBBYが発行しているほかのカタログは こちら➡

JBBYは、「世界の子どもの本展」開催者を募集しています。
2020年IBBYオナーリストに選ばれた179冊と2020年国際アンデルセン賞受賞者の著書、作品ごとの日本語解説パネルなどをセットでお貸しします。図書館や学校をはじめ、展示会場をご用意できる有志の個人・グループも歓迎です。

巡回期間:2021年9月~2023年3月
展示期間:1会場につき2週間以内(搬入搬出を含まず)
開催分担金:8万円(税別)+運搬費実費

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