★本でつながるtonarino通信★ 

2027IBBYアジアパシフィック地域大会に向けて、過去大会の様子などをお届けします。(全8回予定)
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【vol.9】「JBBY会員向けの大会プレゼンテーション報告」(2026/08/05掲載)

西須さおり(IBBYアジアパシフィック地域大会広報チーム)

 いよいよ大会開催まで残り1年を切りました。皆さんが寄稿してくださったtonarino通信を読んでいると、本当にワクワクしてきます。

 さて、去る6月のJBBY総会後の懇親パーティーでは、会員向けの大会プレゼンが行われました。はじめに松岡希代子さん(板橋区立美術館館長)から、板橋区の「絵本のまち」としての取り組みについての説明がありました。開催場所となる板橋区の魅力について、「ボローニャ国際絵本原画展」で知られる区立美術館をはじめ、いたばしボローニャ絵本館、中央図書館などの子どもの本に関連する文化施設や地元の印刷産業などをご紹介いただきました。アジア大会の会場となる文化会館とグリーンホールは、ハッピーロード大山商店街の近隣にあり、昭和レトロな魅力的なお店もたくさんあるそうです。大会の前後に、足を延ばしてお散歩するのも楽しそう。

 また今回の大会レセプションパーティーが行われる予定です。500名を超えるゲストを収容できるパーティー会場を探さなければならない!ということで、レセプション担当の山形昌也さん(福音館書店)が会場探しに奔走してくださっています。各国のゲストを歓待するのにふさわしいパーティーが企画される予定です。「お寿司の屋台は出るんですか?」との松岡さんの質問に、「もしかしたら! あるかも!」と山形さん。今ならまだリクエストが間に合いそうなので、私はたこ焼き屋台の出店を希望したいと思います。山形さん、聞いてますか? どうぞよろしくお願いしますね!!

【vol.8】「JBBY会長からごあいさつ」(2026/07/21掲載)

宇野和美(JBBY会長、翻訳家)

 みなさん、こんにちは。会長で大会実行委員長の宇野和美です。

 日本とIBBYの国際大会の歴史をひもとくと、実は2010年頃にも「再び日本で世界大会を」という動きがありました。けれども、東日本大震災により、その話はたち消えになりました。その後、2013年にアジアパシフィック大会が始まり、域内から日本での開催を望む声があがりました。そこで2024年の創立50周年の祝賀のあと、真剣に検討を始めたところ、板橋区から会場を無償で提供いただけるとのありがたいお申し出をいただき、また東京都の助成金を受けられることがわかり、覚悟を決め、開催に踏み切ることになりました。

 しかし、その背景には、資金面以上に昨今の社会情勢があります。IBBYの創設者イエラ・レップマンは、「子どもの本は、人類の進歩と相互理解を阻む大きな障害となっている異国間の偏見や、人種差別意識をのぞく強力な武器です。子どもの本を通じての国際理解は、決してユートピアではありません。静かなリアリティーです」と語りました。対立や分断、自国第一主義が広がり、戦火が絶えないなか、JBBYは今こそレップマンの理念に立ちかえり、「子どもの本で平和を」と内外に訴えていきたいと考えました。

 大会テーマの「本でつながるとなりの国々 Connecting the world through books」には、国を越えて人びとの声を聞き、他国の多様な文化や暮らしや歴史に触れ、違いを認め合い尊重しあう機会にしたいという願いをこめました。

 海外のゲストの貴重な講演や発表すべてを日本語で聞けるのは、日本開催の何よりの利点です。またとない機会になるはずです。楽しみながら、みなで有意義なすばらしい大会をつくりあげていきましょう。ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

JBBY宇野会長
韓国大会 国際理事のみなさん

【vol.7】「第2回IBBYアジア・オセアニア地域大会@マレーシア・プトラジャヤ(2015年5月12-16日)」(2026/07/06掲載)

ジェニー・ウッドロフ(IBBYオーストラリア 終身会員)

 「スラマッダタン」という歓迎の言葉で参加者を迎えた第2回アジア・オセアニア地域大会は、この地域の豊かな文化多様性にスポットを当て、称えようというものでした。11年前のこの大会の募集要項では、「多様性」の対象を国、地域、民族、人種、障害、ジェンダー、社会経済的背景、また、同じ物語のさまざまな形での再創造、ジャンルの国際化、形式の革新にまで広げています。

 参加者は、発表者、司会者、ガイドなどさまざまな立場で自分の国でのIBBYの活動について報告したり、ブースを出展したりしました。IBBY事務局のみなさんとじかに交流できたのは、多くの参加者にとってたいへんうれしいことでした。会長のワリー・デ・ドンケルさん、事務局長のリズ・ペイジさん、元会長で国際アンデルセン賞審査委員長のパッツィ(パトリシア)・アルダナさん、前会長のアハマド・レザ・アハマド・カイルディンさん、CTCB(児童書教育センター)センター長のジュンコ・ヨコタさん、NAMI国際児童書フェスティバル・コーディネーターのフレッド・ミンさん。講演や個人的な会話でみなさんからうかがった、ナミ島やNAMIコンクール(ナミ島国際絵本イラストレーション・コンクール)の展示のようすは、じつに心躍るものでした。

 各支部の会長が集合したセッションは、地域の連携を強化するためのさまざまな提案について話し合い、優先順位をつける機会となりました。そこでとくに歴史の長い複数の支部から、組織の若返りが必要であるとの意見が出されました。若い世代の不在は懸念されており、インドネシアやタイからは、短期的な活動に若い人々を参加させることはできても、それが終わればみんな離れていってしまうという指摘もありました。

 私がIBBYオーストラリアに楽観的な報告をした2015年の平穏な日々ののち、世界は大きく変わりました。コロナ禍で国境が閉鎖されたり、世界の指導体制に変化があったり、その結果として女性や子どもの命が軽視されたり。そうしたことは、この地域の結束を弱めてしまいました。

 地域大会の重要性は、それぞれの個性を認めあうことを通じ、独自の親密な結びつきを発見することにあります。現在進行中のさまざまな危機により見えにくくなっている、地中の宝石のような価値や奥深さを掘りおこすのです。私たちはそれぞれ多様な物語をもっている。だからこそ、それぞれが大切な存在なのです。

IBBYオーストラリア 終身会員
ストーリーテリング・ギルド・オブ・オーストラリア(WA) 終身会員
2014年 ミュリエル・バーウェル賞受賞

(翻訳:杉本詠美)

the Heads of Sections
with two Indian delegates
with two Thailand delegates

《原文》

2nd Asia Oceania Regional Congress
Putrajaya,Malaysia
12-16 May,2015

Selamet Datang greeted those gathering for our second Congress to highlight and celebrate the richness of cultural diversity in Asia-Oceania. 11 years ago, the Call for Abstracts expanded diversity to include national, regional, ethnic and racial diversity, disabilities, gender, socioeconomic factors, multiple adaptations of texts, internationalization of genre and innovations in form.

Attendees participated in many roles as presenters, moderators, guides, reporting on IBBY activity in their own country, and mounting display stands.  For many of us, a highlight was the personal contact we had with the IBBY Secretariat: International President Wally de Donker, Executive Director Liz Page, Past IBBY President and President of the HCA Awards Jury Patsy Aldana, Immediate Past IBBY President Ahmad Redza Ahmad Khairuddin, Junko Yokota (CTCB Director ) and Fred Minn Co-ordinator of Nambook. Hearing their stories either from lecturn or informally of their journey from Nami Island and the 2015 Nami Concours exhibition was especially exciting.

The Heads of Sections session provided an opportunity to chat and prioritize ideas with suggestions for closer ties within the regions.  The need for rejuvenation was expressed, especially from some of the older sections. There was concern about the absence of young people, and while Indonesia and Thailand commented that it was possible to attract young folk to participate for short term activities, once the immediate need was over they faded away.

The world has changed markedly since the halcyon days of the optimism expressed in my 2015 report to IBBY Australia.  Covid with the closure of borders and changes in world leadership, and consequent devaluation of women and children’s lives has diminished the togetherness  of our region

The importance of regional congresses is in discovering our unique and intimate ways through recognising our individuality.  We uearth hidden gems of buried quality and depth obscured by the current polycrisis. As people with diverse stories – we matter.

Jenni Woodroffe
Life Member IBBY Australia
Life Member The Storytelling Guild of Australia (WA) Inc
Muriel Barwell Award 2014

【vol.6】「西安行きは大失敗から始まった」(2026/06/22掲載)

さくまゆみこ(翻訳家、前JBBY会長)

 2019年のIBBYアジア・オセアニア大会は、9月に西安で開催されました。日本からは野坂悦子さんと、JBBY会長だった私が参加しました。

 私は乗る飛行機が羽田から出るものと勘違いして、実際には成田から出る飛行機に乗れずに大失敗。それでも事務局のご尽力で次の便に乗って北京で夜明かしし、なんとか初日の基調講演に間に合いました。「子どもの読書と世界の未来」についての発表では、私がJBBYの活動と希望プロジェクトについて話し、野坂さんが国際的な紙芝居の普及について話しました。

 2日目は「児童文学の創作における子ども時代の体験」をテーマに、アンデルセン賞作家・曹文軒氏をはじめとする中国の作家たちや、それ以外の国の方たちによる発表がありました。アジア・オセアニア地区会議には、私と、ここで新たにJBBY会員になった日本の児童文学研究者・王玉さんと李麗さんが参加しました。その合間にKBBY、CBBYの方たちと話し合い、日中韓共同プロジェクトを立ち上げることになりました。

 3日目の午前中は国営大型書店「言几又」を見学しました。児童書のスペースも広大で翻訳書がいっぱい並んでいましたが、オリジナルの作品はまだ少ないという印象をもちました。店内にある小劇場では、ニュージーランド人の画家が中国で翻訳出版された絵本をもとに子どもたちと交流する会が開かれていました。午後は、兵馬俑の見学もあり中国文化を知る貴重な機会となりました。 

【vol.5】「オーストラリアからのおたより」(2026/06/05掲載)

クレア・スタッキー(IBBYオーストラリア理事)

 スウォン(水原)・コンベンション・センターに到着した参加者は、KBBY(IBBY韓国支部)の実行委員会のみなさんや熱心なボランティアの方々に迎えられました。すばらしい2日間の幕開けです。基調講演には、韓国、日本、カナダからの登壇者に加え、オーストラリアのジーニー・ベイカーさんも壇上に! IBBY会長のバサラット・カズィムさんによる開会の辞は、IBBYの目標の実現に向け邁進していこうという気持ちを新たにさせてくれました。

 休憩時間には、参加者はわいわいと楽しく交流しました。日本やシンガポール、マレーシアから来たたくさんの友人たちと再会できましたし、ラオスから初めて参加したみなさんと知り合うこともできました。参加者の出身国や地域はさまざまですから、両日ともに翻訳機を利用できたのは、たいへん助かりました。

 「子どもたちに海洋保護の重要性を伝え、SDGsの目標14 “海の豊かさを守ろう” を推進するオーストラリアの絵本」と題した私のプレゼンテーションは、おかげさまで好評でした。終了後には、会場に展示した絵本について、興味深い議論が交わされました。光栄なことに、このセッションにはIBBY元会長で、現MBBY(IBBYマレーシア支部)会長のレザ・カイルディンさんも参加くださいました。

 KBBYは「地球とともに生きる」という大会のテーマに沿って、「緑の読書2025:地球の環境問題を考える子どもの本」と題した展示をおこないました。各支部から寄せられた児童書の数々は、このテーマへの理解や考えを深めるうえで、とても意義あるものでした。

 また、ポスターセッションでは、ユネスコ文学都市に指定されたウォンジュ(原州)市の魅力的な場所や胸躍るプログラムを、多彩なビジュアルを通じて知ることもできました。ウォンジュ市が地域の絵本文化の振興にいかに力を注いでいるかについての作家イ・サンヒさんによる説明には、たいへん興味をひかれました。

 IBBYアジアパシフィック地域大会は、各支部がこの地域に焦点を当てて交流し、学び、情報を共有するために欠かせない場です。2025年の地域大会では知的な刺激となごやかなムードを心から楽しみました。ですから私は、次回の2027年大会にもかならず参加するつもりです。

(翻訳:杉本詠美)

《原文》

Arriving at the Suwon Convention Centre, participants were met by the KBBY committee and some enthusiastic volunteers. This was the start of the amazing two days with keynote presenters from Korea, Japan and Canada, and Australia’s fabulous Jeannie Baker! The opening address from President Basarat Kazim inspired us to continue the work in achieving IBBY’s goals.

Participants mingled happily and noisily at each break. I caught up with many IBBY friends from Japan, Singapore and Malaysia, engaging with the new representatives from Laos. Each day we could use translating devises, which helped the diverse audience immensely.

My own presentation ‘Australian picture books to promote ocean conservation to children and promote SDG 14; Life Below Water’ was well received. After the presentations there was some interesting discussion about the titles on display. Our session was privileged to have Redza Khairuddin who is currently the President of Malaysia Board on Books for Young People (MBBY) and a previous IBBY President.

The KBBY in line with the theme Living In Harmony with our Planet held an exhibition of titles, 2025 Green Reads: Youth Books for the Planet. It was a valuable insight on the theme from many IBBY Sections.

The poster display provided a visual entry into more exciting places and programs I learned about Wonju City, a fabulous Korean UNESCO City of Literature. Ms Sanghee Lee provided a very interesting outline of the city’s focus on community literacy.

IBBY Asia Pacific Regional Conferences are vital for our IBBY sections to engage, learn and share with a focus on our region. I will certainly be attending the next regional conference in 2027 as I really enjoyed the intellectual stimulation and friendly atmosphere in 2025.

Claire Stuckey (IBBY Australia)

【vol.3 & 4】 「第3回アジア・オセアニアIBBY地域大会の記憶」
(2026/05/20掲載)

まついきみこ(子どもの本と教育環境ジャーナリスト)

【vol.3】(前編)

 2017年5月9日から12日にかけて開催された「第3回アジア・オセアニアIBBY地域大会」参加のため、チーム・コップンカー(隊長:まついきみこ、児童文学作家:濱野京子さん、まはら三桃さん、翻訳家:片桐早織さん、絵本作家:陣崎草子さん)は、タイ・バンコクを訪れた(チーム名は今思いついたのだが、大会のテンションにはフィットしているので採用)。大会のテーマは”READ=LIFE Children’s Books in the Digital Age”で、アジアの子どもの本の「今」を知る貴重な機会であった。

 会場は、映画館も入っている巨大ショッピングモール「セントラルワールド」の最上階にある図書館「TKパーク」(※1)だった。入口はガラス張りで、外からでも中の賑わいが見える。TKはThailand Knowledge(タイの知識)の頭文字で、フロアいっぱいに広がる書架の他にも300人規模の講演会ができるホールや多目的室、音楽室など、ハイスペックな設備が整った文化施設。まさに、読書をコミュニケーションの中心に扱う知識の広場で、IBBYアジア・オセアニア大会には最適な場所だった。図書館のど真ん中で披露される、タイの伝統舞踊や参加者のサークルダンスなど「IBBYバンコク祭り」は非日常感いっぱいでとても楽しかった。

 また、現地では、チーム・コップンカーにメルボルン在住の絵本作家・渡辺鉄太さんが加わってくれた。以降の大会3日間+αの滞在は、鉄太さんの存在でとても賑やかになった。大会の様子を伝える記事を引き受けておいてなんだか、その様子は鉄太さんのブログ「メルボルン、薪割り日記」に詳しく&あまりに面白いので、そちらに丸投げとしたい。<次号につづく>  

<渡辺鉄太氏のブログ「メルボルン、薪割り日記」>
● バンコクで、国際児童図書評議会アジア会議に出席の記(2017年05月22日)
http://makiwarinikki.sblo.jp/archives/201705-1.html
● タイ、バンコク訪問記(2)(2017年06月16日)
http://makiwarinikki.sblo.jp/archives/201706-1.html

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【vol.4】(後編)

 しかし、もう10年前の大会で、正直記憶も怪しくなっているのだが、タイの伝統米を守る「農民作家」のソンブーン・シンカマーナン教授の基調講演は今でも鮮明に覚えている。教授は、講演が始まると、会場の参加者300人に3種類のお米が入ったタイ米のサンプルを配り始めたのだった。配り終わる頃には講演の予定時間は過ぎてしまうのだが、誰も焦らない。会場全体がその「ゆっくりとした時間」を受け入れ、最後は教授の絵本朗読(※2)に大きな拍手が湧いた。日本の国際会議ではまずあり得ない展開だが、このおおらかさこそIBBYの魅力であり、アジアの真骨頂。今でも微笑ましい。

 そして、現地視察ツアーもとても有意義だった。寺院付属の幼稚園や教育支援団体「マレットファン」を訪れ、現地の子どもたちの表情や先生たちの熱意に触れた。これは、リアル参加者でないと得られない貴重な、百聞は一見に如かずだ。今でもこの「マレットファン」と交流があることも嬉しい。

 私は、第1回のバリ大会から、頑張る他アジア支部の姿を見てきた。何とかアジア・オセアニア地域大会を盛り上げていきたいと思い、3回目のバンコク大会では、THAIBBYと協力し日本からの参加者を募るため声がけを行った。日本で発行されたタイの本を日本から持ち込み、会場で展示もした(運搬支援はチーム・コップンカーの頼れるメンバーたち)。そんな、アジアがつながり、笑い、語り、学び、踊り、食べ、語り合えた充実のタイの大会は、いろいろと書き出すと、涙…だけでなく、文字も溢れてしまう。

 なので、興味のある方は、当時の記録をまとめたウェブサイトが残っているので、そちらをご覧いただければと思います!

※1)TKパークについては、公財)図書館振興財団機関誌「図書館の学校」2017年夏号の「世界の図書館」に記事を掲載。
 https://toshokan.or.jp/bulletin/

※2)第3回アジア・オセアニアIBBY地域大会「報告会記録」
https://ibbyasia2017thailand.webnode.jp/l/report/
https://ibbyasia2017thailand.webnode.jp/

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【vol.2】 「となりの国に行ってみた。」(2026/05/08掲載)

中島尚子(JBBY会員、図書館員)

 みなさん、こんにちは!アジア大会広報担当の中島です。

 今日は、私が初めて参加した韓国大会の様子をご紹介します。もともと、K-POPや韓国ドラマに興味があったので、この大会への参加は、心の底から楽しみでした。

 2025年のアジアパシフィック地域大会は、韓国京畿道の水原市のスウォン・コンベンション・センターで、8月30~31日の1日半の日程で行われました。その密度の濃いことと言ったら大変な驚きで、スージー・リーさんによるプレゼンテーションにうっとり、ジーニー・ベイカーさんのワークショップで絵本の製作過程に感嘆し、あべ弘士さん、シドニー・スミスさん、ペク・ヒナさん等々、大好きな作家のみなさんのお話も素晴らしく、大きな刺激の波にざぶざぶと洗われました。また、広くてきれいな会場、スタッフの方々の対応、休憩に出てくるコーヒーやお菓子、ランチやディナー、展示やポスターセッション等々、どれをとっても素晴らしく、KBBY(韓国児童図書評議会)のみなさんのお心遣いがあふれていました。

 大会の前後には、いろいろな施設の見学もできました。国立中央図書館や国立青少年図書館ではデジタル技術に対する積極的な取り組みに大いに驚き、ソウルの景福宮や水原の華城などの史跡をぐるぐる歩き回っては歴史に思いを馳せ、その他の教育関連施設でもさまざまな発見があり、大変勉強になりました。国際大会をきっかけに周辺地域や関連施設を見て回るのも参加の楽しみの一つですね。来年の夏には、我々も世界のみなさんにワクワク、ドキドキを伝えられたらいいなと思います。ファイティン!

【vol.1】 「tonarino通信はじまります!」(2026/04/20掲載)

みなさん、こんにちは!
1月にこの会員コミュニティでも速報を流しましたが、JBBYは、2027年7月にIBBYアジアパシフィック地域大会を開催することになりました!
日本での大会開催は40年ぶりのことなので、広報チーム一同ワクワクしています。
会員やその他の子どもの本に関わるみなさまのご協力をいただいて、大会を盛り上げていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

この2027年IBBYアジアパシフィック地域大会に向けて、[本でつながるtonarino通信]を配信します。

そもそも「大会ってなに?」「何やるの?」「どんな人が集まるの?」と疑問をもっている方も少なくないと思います。かくいう私もその一人ですから。過去の大会の様子、どんな国でどんな大会が行われたか、実際に参加された方々の印象や感想などを聞いて、会員のみなさんとイメージを共有し、期待をふくらませていければ嬉しいです。

IBBYでは、世界各国の支部が集まる世界大会が隔年で開催され、アジアパシフィック地域では2013年からその間の年に地域大会が開かれています。

過去、日本では1986年にこどもの城・東京(現在は閉館)にて世界大会が開催されました。
当時、アジアで初めて開かれた子どもの本の国際会議ということもあり、各国から829名もの参加者が集まりました。

大会のテーマは「なぜ書くか、なぜ読むか Why do you write for children? Children, why do you read?」。
ミヒャエル・エンデ、松谷みよ子、安野光雅などが基調講演を担当し、さらに世界各国の子どもの本に関わる専門家たち33名が分科会で発表を行い、6日間に渡る熱い討議が行われたそうです。

当時、大会実行委員長だった渡辺茂男さんの言葉が印象深いので引用します。

「ミヒャエル・エンデを始め基調講演者たちの語った”子ども時代”には、
精神的に豊かなひとときがあった。愛情を感ずる時があった。物語をたのしむ時があった。自由に遊ぶ時があった。自然があった。その”子ども時代”が私達の中に生きつづけ、過ぎ去った時を”今”につなげてきた。
“今”を生きる子ども達は、20年後、30年後、40年後に何を語るのだろう。」

まさにこの時から数えて40年が経ちました。
来たるアジアパシフィック地域大会に向けて、私たちは何をつなげるのか。。。
まだスタートラインに立ったばかり、大会を心待ちにしているみなさんに、この配信で情報を届けていきます!