【2019年の「IBBYバリアフリー児童図書」に日本の本8冊を推薦しました】
2018年4月4日
障害の有無にかかわらず全ての子どもたちが読書の楽しみを享受できるよう、国際児童図書評議会(IBBY)は、1985年、ノルウェーのオスロ大学内に「IBBY Documentation Centre of Books for Disabled Young People(障害児のための本の資料センター)」を設置しました。
以来、障害児の読書に配慮した特別な仕様の本や障害のある人を理解するための本などを収集し、新しい取組みや斬新なアイデアを世界中に発信しています。
2012年、センターがカナダのトロント市立図書館に移設されてからも、2年に一度、IBBYに加盟する各支部から、障害児の読書に役立つ工夫がつまった本を募集し、さらに特に優れた本約50冊を選定してカタログを発行し、情報発信に務めています。
JBBYは国内選考会を実施して、JBBY会員や出版社から寄せられた約80冊の候補作品の中から、「2019年IBBY選定バリアフリー児童図書」に推薦する8冊を選びました。
● 国内選考会
日程:2018年2月21日(水)
場所:国立国会図書館国際子ども図書館(東京都)
選考委員:柏原順太氏(編集者・小学館チーフプロデューサー)、さくまゆみこ氏(翻訳家)、林左和子氏(静岡文化芸術大学教授)、村中李衣氏(児童文学者・ノートルダム清心女子大学教授)、山田 真氏(小児科医)
● 選考結果(8冊)
『モグモグぱっくん』(布の絵本) 制作:てのひらの会
『さわるめいろ2』 デザイン:村山純子、小学館
『はっぱ もり やま』 作:あだちひろな、自主制作
『このあいだになにがあった?』 作:佐藤雅彦+ユーフラテス、福音館書店
『夏がきた』 作:羽尻利門、あすなろ書房
『まるさんかくぞう』 作:及川賢治・竹内繭子、文溪堂
『ごはん』 作:平野恵理子、福音館書店
『ともだちのときちゃん』 著:岩瀬成子、フレーベル館