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はじめに死ぬのは楽天家(イギリス・読みもの)

Optimists Die First

Nielsen, Susin

カテゴリー: IBBYバリアフリー図書読みもの/chapter books and novels

2019_理解を深める本

『はじめに 死ぬのは 楽天家』

 人は個人的な悲劇を体験した後、人生とどのように向き合うべきなのでしょうか。楽観的に? あるいは悲観的に? この物語では、ふたりの10 代の若者がそれぞれ異なる答えをだしています。ぺトゥーラは姉の死後、罪の意識と深い悲しみに襲われ、悲観主義者になりました。いつも最悪の事態がまたくることを想像し、油断しないようにするしかないと思っていました。けれども、それがエスカレートし、重い不安障害を患って、心的外傷を負った若者のための芸術クラスに入ることになります。同じクラスのジェイコブは、自分の腕を失うという悲惨な過去をもっていましたが、明るく前向きな楽天家として日々を送っていました。ぺトゥーラはジェイコブと親しくなり、やがて、習慣になっていた悲観的な考え方とは違う、希望という、喪失との向き合い方があることに気づいていきます。
 テンポのいいストーリーとおもしろい人間模様が、世界じゅうの若者の共感を得るでしょう。皮肉を交じえながらも物事の本質をとらえたぺトゥーラの言葉は、人生を変えた出来事に立ち向かっていく彼らの日々に、明るい光を放っています。

出版社 Andersen Press Ltd.
初版年 2017年
ISBN 978-1- 78344-507-3
ページ数 259頁
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Optimists Die First

  • 2017
  • 259 pages
  • ISBN 978-1- 78344-507-3