モグモグぱっくん（日本・布絵本）

2019_特別な配慮のある本

『モグモグぱっくん』

布絵本　動物とその食べ物に注目した手作りの布絵本です。サル、ウシ、ペリカンなど、さまざまな動物がでてきます。動物たちの口には大きな引き手のファスナーがついています。ファスナーを開けて中をさぐると、口の中に入っていた食べ物を取り出せて、動物がなにを食べていたかわかるというしくみです。発達に遅れのある子どもは、ファスナーを使うことで、手指の操作性を高める練習もできるでしょう。
クジラが吹き上げる潮の泡を表すために、光沢のあるビーズ玉を縫い込むなど、自然界のものをさわることができるよう細部まで工夫されています。丁寧に作られたページは、うっとりするほど魅力的で、読者は自然と笑顔になることでしょう。障害のある子どももそうでない子どもも、動物の口の中の食べ物を当てっこしたり、食べさせてあげたり、共に楽しめることでしょう。