手がかりなし(スウェーデン・読みもの)
Noll Koll
2018_翻訳作品(アイスランド語からスウェーデン語)
『手がかりなし』
ティーンエイジャーの心をかき乱す、あらゆる出来事を書いている。主人公は15 歳のハンネス。彼の孤独、自信の欠如、毎晩寝ずにコンピュータゲームでヒーローを演じ、昼間は汗びっしょりになって眠る日々が描かれる。両親は、そんなハンネスをアイスランドの田舎に住む祖母に預ける。仕事と新鮮な空気があり、祖母がいて、コンピュータやスマホのない生活は、変化のきっかけになると期待したのだ。翻訳は、ティーンエイジャーの隠語、語り手の文学的な言葉づかいを、ハンネスの大胆な散文詩やラップに溶けこませている。ハンネスの抵抗、不安、怒り、セックスや恋愛という経験を通して、次第に育まれていく共感力や、心の成長についても、見事に描き出している。
翻訳家について 1955 年生まれ。英語、アイスランド語からの翻訳を行う。テレビ番組や『レ・ミゼラブル』『スウィニー・トッド』など長編の翻訳に長年携わり、詩、歌や歌詞の翻訳も得意とする。犯罪小説や文学のジャンルも手がける。
出版社 | Katla |
---|---|
初版年 | 2016年 |
ISBN | 978-91- 87311-53-6 |
ページ数 | 273頁 |
サイズ | 21×14 |
対象年齢 | 13歳から |
キーワード | インターネット 逃亡 孤独 |
Noll Koll
- 2016
- 273 pages
- 21×14
- ISBN 978-91- 87311-53-6
- Ages 13 +