まどべにならんだ五つのおもちゃ（アメリカ・絵本）

2018_イラストレーション作品（英語）

『まどべにならんだ 五つのおもちゃ』

フクロウは月を、ブタは雨を、クマは風を、イヌは雪を待っている。ウサギは窓の外の景色を楽しみ、何も待ってはいない。人形やぬいぐるみたちの世界を縁どる窓枠を設けることによって、辛抱強いおもちゃたちの気分や感情、彼らが待っているお天気や季節の変化を伝えている。わずかな表情の違い、仕草、それぞれの距離からも、多くのことが伝わってくる。インク、水彩絵の具、色鉛筆で描かれたイラストレーションが、シンプルな話の筋を十分に膨らませている。

画家について　1960 生まれ。ウィスコンシン州ラシーンで育つ。ウィスコンシン大学卒業。マディソン在住。21 歳でのデビュー作「ひとりぽっち」（1981）は10 代のときに制作したもの。これまで50 点以上の作品を発表。『まんまるおつきさまをおいかけて』（小池昌代 訳 /福音館書店 /2005）がコルデコット賞、『いつもいっしょ』（金原瑞人 訳/ あすなろ書房/1994）がコルデコット賞オナーリストとボストングローブ・ホーンブッ ク賞絵本部門オナーリスト、本作はコルデコット賞オナーリストに選ばれる。

日本語版
『まどべにならんだ 五つのおもちゃ』松井るり子 訳／徳間書店／2016