マルタとわたし（スイス・絵本）

2018_イラストレーション作品（フランス語）

『マルタとわたし』

マルタは絵を描くのが大好きな女の子。大きなライオンを描いたら、本物になって絵から出てきた。お腹がすいたライオンのために、マルタはケーキを描く。自由な想像力とアイデアにあふれるマルタとライオンは、マルタが描く世界を旅する。マルタの描く物は、すべて本物になる。最後にライオンが消えてしまうとマルタは深い悲しみに襲われる。悲しみから逃れる手段はまっさらな白い紙だけ。
　力強くも緻密な絵は、鮮やかな色彩、線、飛びちるような絵の具の様子から、躍動感にあふれ、読者をマルタとライオンの冒険へ誘う。創造の力を讃える絵本。

画家について　エヴェリーネ・ラオベ（1982年生まれ）とニーナ・ヴェーアレ（1984年生まれ）によるユニット。2008年の芸術学校の卒業以来、It’s Raining Elephantsの名でイラストレーション、児童書、ディスクジャケット、ライブビジュアル、インスタレーション、壁画と幅広く活動し、高い評価を受けている。作品に「大洪水」（2011）、「ウィリアム・テルはだれだ？」（2013）がある。「大洪水」で2013年ブラティスラヴァ世界絵本原画展のグランプリに輝くなど、国際的な賞を複数受賞。