あめだま（韓国・絵本）

2018_イラストレーション作品（韓国語）

『あめだま』

ドンドンは気が弱くて内気な男の子。「いっしょに遊ぼう」と言いたいのに言えない。ひとりで遊ぶのなんか平気というふりをすることもある。ある日、ドンドンは口に入れるたびに、人や動物や物の心の声が聞こえてくる魔法のあめだまを手に入れる。そのおかげで、いつもあれしろ、これしろと言ってくる父親が、本当は心から自分を愛していることに気づく。たくさんの声を聞くことで、ドンドンは他者を理解し共感することを覚える。そしてついに、知らない子に自信をもって話しかけることができるようになる。

画家について　梨花女子大学校で教育工学を、カリフォルニア芸術大学でアニメーションを学ぶ。2005年のボローニャ国際絵本原画展に入選した『ふわふわくもパン』（星あキラ・キム ヨンジョン 訳/小学館/2006）は数カ国で翻訳された。『天女銭湯』（長谷川義史 訳/ブロンズ新社/2012）で第3回昌原児童文学賞、第53回韓国図書賞を受賞。スカルピー（ポリマー粘土）の人形を、作り込んだ背景に置いて写真に撮る3Dイラストレーションには定評がある。

日本語版
『あめだま』長谷川義史 訳／ブロンズ新社／2018